対面式会議を支援する計算機システムの評価実験

海谷治彦† 三浦信幸‡ 穴井豪§ 江幡剛§ 永岡洋樹§ 佐伯元司¶

†北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科
‡東京工業大学 理工学研究科 電気電子工学専攻
§東京工業大学 工学部 電気電子工学科 集積システムコース
¶東京工業大学 情報理工学研究科 計算工学専攻

複数の作業者が対面式会議を何回か繰り返し行なうことで, 仕様書などの文書を作成する場合がある. このような会議では,会議中の議論内容を十分に反映した生産物を 効率的に作成することが重要となる.本論文では, このような点を支援する場合に計算機をどのように利用すべきかについての 考察を行なった.そのために,通常の会議と, 我々の開発した計算機システムを利用した会議での作業をそれぞれ観察し, 会議参加者の発話を中心とした行動と作成された生産物の分析を行なった. その結果,会議参加者の活動を阻害しない範囲で 会議履歴の記録/整理をできる限り会議中に行ない,会議後に, その履歴をもとに生産物を完成させる利用方法 が効果的であることがわかった. また,会議中に計算機から参照しやすいように準備されたアジェンダなどは, 無理なく利用できることを確認した.

キーワード
協調作業,グループウェア,ハイパーテキスト,ヒューマンインタフェース


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