三浦 信幸† 海谷 治彦‡ 佐伯 元司§
†東京工業大学 理工学研究科
‡東京工業大学 理工学研究科 (現 北陸先端大 情報科学研究科)
§東京工業大学 情報理工学研究科
要求仕様作成会議は,それぞれ個別の役割・背景知識を持つ複数の出席者に よって行われるため,ある一人の設計者の独自の思考過程に比べ, より分かりやすく,誰もが受け入れやすい,思考過程が含まれていると考えられる. したがって,会議の構造と仕様書の構造とを何らかの形で一致させることは, より分かりやすい仕様書記述の可能性を持っている.
我々は,会議の構造の一つとして「話題の変遷」を, 仕様書の構造の一つとして 文書である「仕様書の木構造」を考え, 要求仕様作成会議の発話履歴の分析と 発話履歴の利用法の考察およびその評価実験を既に行った. 今回は これに引続き, 隣接して話された話題を手がかりとして,どのように 仕様書の構造を得るかについて,その方法論を考案した. さらに,模擬会議の発話履歴への適用を部分的に試みた.
Nobuyuki Miura, Tokyo Institute of Technology
Haruhiko Kaiya, Tokyo Institute of Technology
(now, Japan Advanced Institute of Science and Technology)
Motoshi Saeki, Tokyo Institute of Technology